今回は被災地の空き巣・悪質解体業者から我が家を守る方法を防災士の目線でお伝えします。
被災地には窃盗犯や、悪質な解体業者が依頼のあった家からタンス預金などを持ち帰ってしまうケースもあるので、その事例もご紹介していきます。
知っておけば被害に合うことが減ると思うので、ぜひ最後まで読んでください。
余裕があれば「貴重品」と「思い出の品」の即時回収
通帳、現金、身分証などの貴重品は言うまでもなく、アルバムや位牌など、買い直しのきかないものは避難時に真っ先に持ち出します。 [1]
地域・コミュニティで守る(「目」の強化)
近所同士で声を掛け合う: 避難所から一時帰宅する際は、できるだけ近所の人と時間を合わせ、複数人で行動します。
不審な車や見慣れない人がいたら、ナンバーをメモしたり、お互いに「こんにちは」とあえて声をかけたりして「見られている(目)」と意識させます。 [1, 2]
SNSに被害状況を載せない
「我が家が全壊しました」「これから避難所に行きます」という写真付きの投稿は、窃盗団に「ここは今、無人です」「侵入しやすいです」と教えているようなものなので気を付けましょう!
修理業者を装う詐欺への警戒
窃盗団の中には、作業服を着て「ボランティアです」「役所から点検に来ました」と嘘をついて敷地に堂々と入り込む者もいます。必ず身分証(職員証など)の提示を求め、怪しければその場で断りましょう。 [1, 2]
【解体業者がタンス預金を盗んだ実際の事例】
本来、解体工事や遺品整理の際に見つかった現金や貴重品は、発注者(施主)や遺族に返却する義務があります。しかし、誰も見ていない状況を悪用した以下のような悪質な事件が裁判沙汰になっています。 [1, 2]
解体中の民家から3900万円を窃盗(奈良県): 空き家の解体工事中に、作業員3人が合計約3,900万円の現金を見つけ、警察や施主に届け出ずに盗んだとして後に逮捕されました。 [1, 2]
遺品整理中に1100万円を窃盗(島根県): 空き家の遺品整理の委託を受けた作業員らが、家財の中から見つかった現金約1,100万円や貴金属をそのまま盗み、後に「職業モラルに反する悪質な行為」として執行猶予付きの有罪判決を受けました。 [1, 2]
被災地での家電・金属泥棒(能登半島地震など): 被災して無人になったアパートに侵入し、エアコンの室外機を盗んだとして解体業の男らが逮捕されたケースもあります。また、換金目的で銅板やアルミなどの金属を剥ぎ取る窃盗も急増しています。 [1, 2, 3, 4]
もちろん多くの場合、真面目に働く業者がほとんどですが、一部の悪質な作業員や、災害のドサクサに紛れて被災地に潜り込んだ無登録の闇業者などがこうした犯行に及んでいます。 [1]
被災・解体時のタンス預金トラブルを防ぐには
もし将来、家の解体や片付けを業者に頼むことになった場合の防衛策です。
1.解体前に自分たちで徹底的に捜索する: 業者が入る前に、タンスの裏、仏壇の引き出し、押し入れの奥、床下などを必ず確認し、現金や権利書はすべて回収しておきます。
2.信頼できる「許可業者」に依頼する: 自治体の公認や登録を受けている正規の業者を選びます。極端に安い見積もりを出してきたり、災害直後に向こうから「安く解体しますよ」と勧誘してきたりする業者は避けるのが賢明です。 [1, 2]
3.立ち会いを行う: 貴重品が出てきそうなエリアの片付けや、作業の初日・最終日などにはできるだけ現場に立ち会い、「見ているぞ」という意識を伝えることが抑止力になります。 [1]